10分で分かるPERとPBR

はじめに

投資を始めたばかりの個人投資家が最初に耳にする言葉が2つあります。”PER”と”PBR”。
これらの意味と投資での使い方をご紹介します。

 

PERとPBRの意味

PERとPBRって何でしょうか。
投資初心者向けのこちらの本でも書いてありますが、PERは”その銘柄の株価が高いか安いかを判断する指標”です。一方PBRも”その銘柄の株価が割高か割安かを判断する指標”と言われています。・・・我々アマチュア投資家からすると、どちらも同じことを言っているような気になりますね。実はこれらの指標は目的によって使い分ける必要があるのです。以下でその使い方を説明します。

 

正しいPERとPBRの使い方

指標を見る順番は①PBR、②PERの順です。PBRで大まかに企業を選別して、その後にPERを見て投資する銘柄を決定するのです。

 

PBRの使い方

PBRとは簡単に言うと、“投資したお金が最悪何倍になるのか”を表しています。
一般的にギャンブルは負けると賭けたお金は戻ってきません。当然ですね。
しかし、投資では負けた(=投資先の会社が倒産した)場合、株主は投資先の資産を株数に応じて受け取ることができます。この負けた場合に貰える資産の額が投資額の何倍なのかを表した数字がPBRなのです。PBRの低い銘柄を選ぶと、負けた時の損を軽減することができるのです。

ログトレ画像
PBR算出式

 

PERの使い方

PERは簡単に言うと、“企業の実力が株価に反映されているか”を表しています。
一般的に投資家がある企業に投資をする時には、その企業の成長(=利益が上がること)を期待して投資します。投資家が投資をすると株価が上がりますので、PERも上がります。同じような利益を上げていると、PERも同じくらいの値になるはずなのに、実際の市場ではそうなっていない銘柄があるのです。何らかの理由で利益が上がらないと思われているか、投資家に注目されていない為に放置されている銘柄などがそうです。PERを利用すると、そのような所謂”掘り出し物”銘柄を探すことができるのです。

ログトレ画像
PER算出式

 

まとめ

PER、PBRの使い方をまとめると、PBRで最大損失を限定できる銘柄をざっくり選び、その銘柄の中からPERを使って投資家に注目されていない掘り出し物銘柄を選ぶという順番で投資銘柄を決定します。この投資手法は一般に”ファンダメンタルズ分析”と小難しい名前がついていますが、中身を紐解いてみるとこんなに簡単なんですね。
皆さんも投資をギャンブルと思わずに、掘り出し物銘柄を探してみましょう!!

 







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